千年の愉楽 公開日

『千年の愉楽』の公開日はどうなるのでしょうか。
『千年の愉楽』は急死した若松孝二監督の遺作で、中上健次の小説が原作の映画です。



『千年の愉楽』のあらすじは、

紀州南端にある＜路地＞のただひとりの産婆であるオリュウノオバ。
高貴で澱んだ血をもつ＜中本＞の男たち。
女親よりも早く彼らを取り上げ、若さと美しさの絶頂で短い生を終える＜中本衆＞の生と死を見守るオリュウノオバの物語。

となっています。

熊野の山々の迫る紀州南端の地を舞台に、高貴で不吉な血の宿命を分つ、色事師、荒くれ、夜盗、ヤクザといった若者たちの生と死を、神話的世界を通して過去・現在・未来に自在にうつし出し、新しい物語文学の誕生と謳われた名作と、いまも評判が高い小説です。


そんな『千年の愉楽』の公開日は、「2012年秋」となっており、公開が待ち遠しい矢先の若松孝二監督の突然の訃報でした。

『千年の愉楽』は一般公開に先立って、第69回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門に正式招待されています。

『千年の愉楽』がベネチア国際映画祭で公開されているということは、作品そのものは完成しているわけで、惜しまれつつ未完、ということはないようです。

若松孝二監督は、

「昨年、溢れる気持ちのままに作り上げた『千年の愉楽』が今、僕の手から離れて、ベネチアという素晴らしい舞台でよちよち歩きを始めようとしている。その事を、本当に嬉しく、ありがたい事だと思ってます」

と喜びを語っていました。

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